新劇通信簿

2017年の例会(私のコメント付き)


2月

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2月

題名・・・田茂神家の一族
作・・・三谷幸喜
演出・・・山田和也
劇団・・・東京ヴォードヴィルショー
主演・・・佐藤B作
男性・とてもよかった=32%・よかった=43%・まあまあ=20%・よくなかった=5%
女性・とてもよかった=27%・よかった=51%・まあまあ=21%・よくなかった=1%

 
  長年、村長を務めた田茂神嘉右衛門が大怪我をして引退を表明した。本命と思われていた長男が事故死したために、
村長選挙に立候補した5人は全員田茂神。
 次男・健二、三男・三太、長男の嫁・たか子、嘉右衛門の弟・常吉、もう一人の弟政吉の娘婿・茂で争われる選挙。
その立会演説会が舞台となっていた。

身内同士なので互いの人に知られたくない秘密を暴露し合う。茂は東京からやってきて選挙にでるために
住民票まで移して来ていた。茂は村はずれにバイオマス発電所建設を公約にしていた。

たかだか100票余りを巡って、どの候補者も団栗の背比べ状態であるのにいら立った、引退表明したはずの嘉右衛門が立候補してくる。

 劇場に入っていくと村の職員たちが会場の設営をしているところから始まっていました。観客の我々も村民の一人として芝居に参加しているという感じでした。いつも見慣れているはずの劇場が小学校の体育館の舞台風に飾られていたので、あれっこんなのあったかな?と思うような箇所もありました。

 選挙ディレクターという男が怪しくて、現在は誰が一番村民の票を集めているかを報告してくるのですが、最初は田母神三太が
個人で雇ってるのかと思えるぐらい三太の側にいたのに、三太の旗色が悪いとなると違う候補者に近づいて票数を教えたりしていました。
 作者の三谷幸喜さんが脚本を書かれていた大河ドラマ真田丸を12月まで毎週見ていたということもあり、田母神一族が当選しそうな人物にすり寄って行くところなど、地方の豪族武将が自分たちの領土を守るために権力者にすり寄って行く姿に重なって見えて面白かったです。
 引退表明していた前村長が参戦してくるんですが、前村長は立会演説会当日が立候補締め切り日と分かっていたので、
他の候補者よりも狡猾で、どんなことがあっても生き延びていくだろうなと思わせる男でした。

 カーテンコールの時佐藤B作さんが三谷幸喜さんに福島県の原発のことを芝居にしてくれと頼んだのだそうですが、
この時期にそういうわけにはいかないというお考えがあったらしく、バイオマス発電所ということになったそうです。
 バイオマス発電所と言えば、聞こえはいいのですが、要はし尿処理で発電しようと言うことで、
でも茂ははっきりとし尿処理場とは言わず、遠回しにその発電所がどれだけ村に恩恵をもたらすかを語っていました。

 このドタバタ劇を見終わった後、100票そこそこの住人しかいないような村だったら、結局市町村合併で、
隣の大きな市に飲み込まれてしまうんやろな、もしそうなったら、またおもろい話ができそうやなと思いました。
私の評価・・・良かった

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